県道20号と側道との分かれ道、背の高いマツやヒノキが林立する中にこの祠はあります。覚明祠は御嶽山登山道を拓いた覚明行者をお祀りする村内でも代表的な霊場で、覚明行者や烏帽子をつけた神官姿の立像や石仏がならんでいます。享保三年の春、野焼きの火が尾張藩の倉本巣山を焼いてしまったとき、この失火の責をただひとりで背負うことで庄屋や村人を助けた平次郎の供養と道中安全を祈って、その死後ここに等身大の座像を安置したのが「平次郎地蔵」です。
長野県木曽郡木曽町開田高原西野